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Project Logical Dream Phase-2:epilogue.

【6】

「喰らえ!!」
 辺太郎は怒号とともにパンチを繰り出した。突進するスピードを殺さずに身体を一回転させ、拳を突き出す。バグベアの巨体に吸い込まれるように、最初の拳が叩き込まれた。
 辺太郎の3倍はあろうかという巨体の腹に命中したパンチは、だがその豊かな脂肪に吸収されてダメージを殺されてしまった。
「何っ!?」
 ニタァ、と辺太郎の頭上でバグベアの顔がゆっくりと笑う。次の瞬間、辺太郎の予測を超えるスピードでバグベアの右拳が迫っていた。それに気づいた時には離脱する余裕はなかった。
 ボグッ! という低い音がして辺太郎の身体は宙に投げ出された。拳だけでも辺太郎の頭部ほどはあるだろう。それが巨体には似合わないスピードで打ち付けられたのだから、そのダメージは痛烈であった。
 辺太郎の身体は 4 秒ほど空中を水平移動した後失速し、地面にたたきつけられた。2、3度バウンドして転がり、ようやく停止した。
「ち、畜……」
 『畜生』と言い終わらないうちに辺太郎は迫ってくる地響きを認識した。とっさに身体をひねってその場から離脱する。
 辺太郎がいた地面にバグベアの拳が振り下ろされた。地面がゆがむ。
 バグベアは舌打ちして拳を引き上げた。
 その間に辺太郎はバグベアと距離をとって体勢を立て直していた。
「ひゅぅ」
 辺太郎は楽しそうに息をついた。
「図体がでかいだけかと思ったら、意外とやるじゃねぇか」
「……」
 その挑発にゆっくりニタァと無言で笑うと、今度はバグベアが辺太郎に突進した。
「そうそう。じゃぁ俺もきちっと相手しようじゃねぇか」
 迫るバグベアをしっかりとにらみながらつぶやくと、辺太郎はファイティングポーズを構えて叫んだ。
「パフォーマンス!」
 ヴン!
 途端に、辺太郎の周囲で時間の流れが変わった。バグベアの動きが極端に遅くなり、スローモーションがかかったかのように一挙動が判別できる。
 バグベアの振り上げた拳が辺太郎に命中するまで、通常の 3 倍の時間を必要としている。辺太郎はそのゆっくりとした攻撃を難なくかわし、ジャンプしてバグベアの側頭部に蹴りを炸裂させた。
 衝撃を受け、バグベアの身体がぐらりとよろめく。それを見て、辺太郎は「パフォーマンス」モードを解除した。急に時間の流れが戻り、バグベアは勢いよく吹っ飛んだ。
「遅ェ遅ェ死ぬほど遅ェ!!」
 着地した辺太郎は吠えた。
 辺太郎に備わった「スピード・ステップ・テクノロジー」の「パフォーマンスモード」の効果である。
 この時代のコンピューティングは、ネットワークに存在するあらゆるノード(コンピュータ)が、同じくネットワーク上に存在するあらゆるタスクを処理していくという分散型コンピューティングである。ネットワークに参加しているユーザが起こした全てのタスクを、ネットワーク上の全てのノードが、それぞれの性能に応じて分け合って処理している。そしてノードにかかる負荷も、全てのノードで平等になるよう調整されている。
 デジタロイドもタスクのひとつであり、付加を平等に分け合って処理される。 デジタロイドたちが共有する時間の概念も平等になるのである。
 辺太郎が備える「スピード・ステップ・テクノロジー」は、自分を演算しているノードの数と性能を自分で自由に選択し、強制的に設定できるというものだ。もし仮にデジタロイドを演算しているノードの数が 30 で、それらのノードの性能が均一だった場合、自分を演算するノード数を 50 に増やせば、自分を処理するスピードが速くなり、他のデジタロイドを担当するノードが減ってスピードが遅くなる。そこで辺太郎と別のデジタロイドで処理速度に相対的な差異が生じ、結果的に時間の概念も早くなってしまうのである。
 開発当初は、デジタロイドが負荷の高い処理を行わない時、演算に不必要なノードを解放する、という近辺ノードへの配慮を念頭に考案されたシステムだった。だが戦闘用デジタロイドに搭載される際、全く逆の使い方で他のデジタロイドやガーディアンに対し優位性を持つことが出来るシステムへと変貌を遂げた。なお、通常のモードを「モバイル」、ハイスピードのモードを「パフォーマンス」と呼び、戦闘用デジタロイドである辺太郎と路央、ばに子というデジタロイドにもに採用されている。
「……」
 何が起こったのかわからず倒れたまま呆然としていたバグベアは、ようやく上体を起こすと、側頭部に残ったにぶい痛みにようやく気が付いた。
「ヴァォォオォオォ……」
 一瞬で沸騰したバグベアは怒りの咆哮をあげ、血走った目で辺太郎を探し始めた。
「ここだよ、おっさん」
 いつの間にかバグベアの背後に回りこんでいた辺太郎が挑発する。
 気付いたバグベアは振り向きざまに裏拳を放った。
 グワッ!
 しかし拳はむなしく空を切る。攻撃を瞬時に察知した辺太郎が真上にジャンプしてかわしたのである。
「おらっ!」
 辺太郎は身体をひねり、拳を突き出したまま落下した。地球上の重力とほぼ同じ概念の物理設定がされているロジックスペースでは、オブジェクトは地面(ベースライン)に向かって落下する。
 しかし、辺太郎の身体は高く飛び上がりすぎていた。バグベアが落下攻撃に対処するのに十分な余裕がある。バグベアは攻撃に備えて腕をあげた。
 だが。
 ヴン!
 バグベアの防御が間に合う数テンポ前に、辺太郎の身体が突如物理法則を無視して加速した。バグベアが驚愕して目を見開くより速く、辺太郎の拳はバグベアの額に深く突き刺さった。
 自由落下していた辺太郎が、その途中で再びパフォーマンスモードを発動させたのである。
 ズン!!
「ヴァアアァア……!」
 何が起こったのかわからないまま、バグベアは額に手を当て叫び声を上げる。辺太郎が拳を突き立てた打点(インパクトポイント)から、大量のビット列があふれ出ている。その箇所のインスタンスがオブジェクトレベルにまで分解され、さらにそのオブジェクトが意味の無いビットの羅列にまで破壊され、散らばったのだ。それはまるで、動脈を断ち切られて血液を噴出した獣のような姿だった。
「まぁ、そのでけェ身体にしちゃ速かったとは思うが」
 着地した辺太郎が、悶えるバグベアに言った。
「ハッキリ言って『的』なんだよ」
 言いながら、辺太郎は仕上げの段階に入った。
 拳に力をこめ、腰を落とす。
「ヴォォオオオォオオォオ……!!」
 沸点を越え文字通り怒り狂ったバグベアが、辺太郎を捕まえんと手を伸ばし、咆哮をあげて突進し始めた。
「……フ」
 辺太郎は、嘲りと満足が半々にブレンドされた薄い笑みを浮かべた。
「てめぇへのポインタはすでに見切ったぁ!!」
 全身のバネを限界までためながら、楽しげに言い放つ。
「おとなしくガーベッジ・コレクトされやがれ!!」
 拳を作った両手を顔の前でクロスさせ、ゆっくりと持ち上げる。逆に腰は下がっていき、こわばった筋肉が震えていく。
 すさまじい演算処理の影響で辺太郎の周囲のビット塊が細かく舞い上がる。それはまるで、辺太郎を中心につむじ風が吹き上げているかのように見えた。
「いくぜ、必殺(システム・コール)!」
 辺太郎との距離がバグベアの腕一本分まで近づいた時、辺太郎はひざまずく一歩手前まで沈めていた腰を止めた。同時に頭上でクロスさせていた右腕を瞬時に引き、腰の側で固定する。
 その右拳は、指と指の間から光が漏れていた。手のひらを形成するオブジェクトが再構成され、特殊なオブジェクトに変化しているのである。
(エム)!」
 そして次の瞬間、辺太郎は瞬時にパフォーマンスモードへ切り替わり、それと同時に跳躍した。
 人間の体感速度で音速を越えるスピードで、バグベアの頭部へ接近する。
 光る右拳を突き出し、手のひらを開く。内包されていた光の粒子が舞い散り、辺太郎の身体の側を通っていく。
 粒子は一瞬ごとに濃度を増し、辺太郎の身体は光のベールに包まれた。
(エム)!!」
 バグベアの頭部へ、小規模の彗星が音速で激突した。
「ヴォガァ!?」
 突然頭部を捕まえられ、バグベアは狼狽の叫びを上げた。
 辺太郎の右手から、オブジェクトが急速に浸食している。バグベアの頭部に亀裂が入り始めた。浸食したオブジェクトが、バグベアの頭部を形成しているインスタンスの結合を断ち切っているためである。
 亀裂から光が漏れる。激痛のあまり、バグベアは声の限りに叫んだ。
「ビットにまで還りな」
 ささやきのようにバグベアの耳のそばでつぶやいてから、辺太郎は叫んだ。
(エックス)!!!」
 辺太郎は右手を深く押し込んだ。その押し込んだ部分からバグベアのインスタンスは結合を解かれ、オブジェクトですら無くなり、単なるビットとなって宙を舞う。
 辺太郎が着地すると、バグベアを構成していたインスタンスすべてがビットに還元され、跡形もなく消滅していた。
 辺太郎が持つ必殺技の一つ「MMX(エムエムエックス)」。オブジェクトを強制的に破棄し消滅させ、単なるビットの羅列にまで分解する技である。

※     ※

「見たか! これが俺の……」
「この大馬鹿者ォ!!!」
 辺太郎が勝利の咆哮を挙げようとした時、突然大きな怒号が打ち下ろされた。
「え?」
 辺太郎は一瞬で間抜けな程動揺し、とっさに辺りを見回した。しかし、声の主らしき人物は見あたらない。
 ……いや待て。
 辺太郎は思い出した。この声の主は、辺太郎が最もよく知っているデジタロイドのものだ。しかも亜栖論に次いで、この世で2番目に苦手としているデジタロイドだ。
 しかし彼は今、軍の機密に関わる任務に従事している。こんなところに姿を現せるはずがない。
 ……が。
「どこを見ているこの大馬鹿者!! 私ならここだ!」
 次の声ははっきりと頭上から聞こえてきた。
 おそるおそる、辺太郎は自分の真上を見上げた。
 先端の尖ったサーフボードに似た物体が宙に浮いている。その上に、二つの人影があった。
 一つは辺太郎のよく知る、ここには居ないはずのデジタロイドの姿であった。
「あ……兄貴……」
 辺太郎は絶句した。
 辺太郎は知らなかった。I.N.T.E.L. が軍と交わした契約には、I.N.T.E.L. の本社基幹業務ネットワークスペースに重大な危機が起こったとき、軍に派遣されたデジタロイドはその警備を優先することが出来ると言う条項があることを。そして、ニムダらの手により基幹業務ネットワークスペースと『 ein (アイン)』が襲撃を受け、その条項が実行されたことを。
 罵声の主はさらに続けた。
「貴様はいつも調子に乗って周りを見ず突っ走る! 見栄を張るのは亜栖論の戦況を見てから言え!」
 辺太郎の頭上で路央(ジーオン)が示した指の先には、ひざまずき肩で息をする亜栖論の姿があった。

※     ※

 辺太郎がバグベアとの闘いを半ば楽しみながら繰り広げている最中、亜栖論は思いもよらない苦戦のただ中にあった。
「ケイ!」
 2つの使い魔(モジュール)の片割れである「ケイ」は、亜栖論の手の中で一振りの剣の形に変貌していた。
「遅エェエ!!」
 蒼い姿のデジタロイド「コード・ブルー」が目の前に迫る。その右腕は、構成するオブジェクトを再構成させ剣に変貌させている。
 コード・ブルーは亜栖論の脳天を砕かんとその剣を振り下ろした。亜栖論はそれを同じく剣の姿になったケイで受けとめる。
 ガシィ!
 同時に身を翻し、敵の勢いを殺さず剣と剣を絡ませながら切っ先を下へと向けた。ケイに絡められたコード・ブルーの剣の切っ先も下に向いた。
 ガッ!
 次の瞬間、不意に亜栖論の顔面に拳が飛んだ。ケイを両手持ちする亜栖論と違い、コード・ブルーは片手が空いた状態である。左の拳で亜栖論を殴ることは造作もなかったのである。
 ドガッ!
 よろめいた亜栖論は、次に背中に急激な圧力を覚えて息を詰まらせた。
 コード・ブルーと同じ身体を持つコード・レッドが、亜栖論の背中を蹴りつけたのである。
 亜栖論はつんのめって足をもつらせた。大きく足を踏み出してなんとか踏みとどまったが、その場にひざまずく格好になってしまった。
 肩で息をする。汗が額に浮かび、少し長い前髪が頬に張り付いた。
「お兄……ちゃん」
 離れた場所で横たわりながら、でゅろ子がうめくようにつぶやいた。
 このような状況が、闘いが始まってから続いている。
 もともと2対1というだけでも十分に不利な状況で、しかもケイだけで闘わなければならない。さらに言えば、強襲型の戦闘用デジタロイドである辺太郎と違い、亜栖論は戦闘支援・拠点防衛型デジタロイドである。直接的な戦闘の性能はそれほど高くはない。
 それに対し、コード・レッドとコード・ブルーの連携プレイは完璧だった。二人がかりで行われる波状攻撃は効率的で、亜栖論は防戦に専念せざるを得なかった。戦闘支援型とは言え単独での戦闘能力が決して凡庸と言うわけではない亜栖論だったが、次から次へと繰り出される連携を防御するのに精一杯でしかなかったわけである。
 結果、短時間で亜栖論の体力は大部分を殺がれてしまった。
「遅いなァこいつ、なァ兄者(あにじゃ)
「弱いなァこいつ、なァ弟者(おとじゃ
「ヒッヒッヒィ」
「キッキッキィ」
 コード・レッドとコード・ブルーは顔を見合わせ、声量の乏しい笑い声をたてた。その笑みに疲労の色は全く無い。まるで亜栖論をなぶり殺す事を楽しみにしているかのようだった。
 そしてひとしきり笑うと、二人は再び亜栖論に向かって突進した。
「くっ……」
 肩で息をしながら、亜栖論は迎撃のためによろよろと立ち上がった。
 コード・レッドが、コード・ブルーと同じように左腕を剣の形に変化させ、亜栖論めがけ振り下ろす。
 それを受け流すと、今度はコード・ブルーが別の方向から亜栖論に切っ先を突き立てる。間一髪のところでそれを交わすと、コード・レッドの横切りが待ち受けていた。ケイでそれを受け止めたが、それで完全に隙の出来た脇腹に、コード・ブルーのパンチを喰らってしまった。
「……ぐぁっ……」
 その隙をついて、コード・レッドのハイキックが亜栖論の顎を突き上げた。
 亜栖論の身体が数十ピクセル浮かび上がった。
 約 2 秒の滞空時間を経て、亜栖論の身体はベースラインに激突した。
「……っ!」
 背中に衝撃がふくらみ、亜栖論は声もなくうめいた。
 そこへ。
「ハイパー・パイプライン・スラッシュ!!」
 かけ声とともに、上空から白い人影が急降下した。
 ドガガガガガガガガガガ!!!
 そしてその着地と同時に、連続した掘削音が鳴り響く。
 亜栖論に迫りつつあったコード・レッドとコード・ブルーは瞬時に身を引き、それを避けた。
 だが。
「エヌフォース!!」
 今度は別の方向から声がした。それを聞いたと同時に、コード・ブルーは背中に強い衝撃を受け、吹っ飛ばされた。
「!?」
 ややきりもみのように身体が回転させられ、顔面からベースラインに落下した。
 滞空している間、コード・ブルーは自分を突き飛ばしたものを目で追った。身体の表面積のうち、3割がアフロヘアで占められたデジタロイドが、サーフボードのようなものに乗って空中を滑空している。そしてそれは、自分をはねとばした後 U ターンして戻ってきていた。
「兄者!?」
 コード・レッドが自分を案じて駆け寄ろうとしていた。
 そこへ。
「遅いっ!!」
 先ほどの白い人影が、コード・レッドの横っ面にサイドキックを喰らわせていた。予想外の攻撃に、コード・レッドはベースラインへの不条理なキスを余儀なくされた。
「……あなたは……そして兄さん……」
 亜栖論はわずかに上体を起こし、閃光のような蹴りを放った白い人影と、サーフボード上の人影を交互に見て、つぶやいた。
「…………ムカつく」
 むっくりと起きあがりながら、コード・ブルーは吐き捨てた。U ターンしてきたサーフボードの上の『フザけたアフロ野郎』をにらみつけ、痛みの走る上体を起こす。
「誰かと思えば貴様らか。双子(ツインズ)
 白い人影はゆっくりと歩いてそう言った。
「……!」
 コード・ブルーは目を見張った。そのデジタロイドには見覚えがあった。白いユニフォームと、眼鏡の位置を中指一本で直す仕草が『最高にムカつくメガネ野郎』。過去に因縁を持つ連中の一人だった。
「『おいた』が過ぎたようだな。ノルウェーでの大暴れ以来か」
「うるせェ、メガネ野郎」
 立て膝をついてコード・ブルーは路央をにらみつけた。
「お前らのせいでなァ、俺たち兄弟はヨーロッパを追っ払われたんだ。この恨みはオマエを 128 回切り刻んでも足りねェ」
 憎々しげに口元をふるわせる。
「……そうだァ」
 名案が浮かんだらしく、コード・ブルーは急にニヤニヤと笑い始めた。
「オマエの体組織を一つずつ切り取ってだなァ、いっこいっこにガーベッジ・コレクトを発動させてやるのさァ。部品がいっこ消されるたびに、オマエへ痛みが戻り値として返るんだァ。たっぷり 64 時間はかけてやるから、安心して痛がりなァ」
 クヒ、クヒヒヒヒッ……。
 路央を痛めつける場面を想像したのか、声量の乏しい笑い声を引きつらせた。
「相変わらず悪趣味なヤツやのぅ」
 その様子を見ていたアフロヘアの小男が、サーフボードから飛び降りて亜栖論の側に着地した。
「おい、立てっか、亜栖論」
 眠そうな目で亜栖論の顔をのぞき込む。
「ええ、なんとか」
「『でゅろ』の側に行って守ってやれ、ここはワイと路央で十分じゃ」
「……わかりました」
 亜栖論は苦笑してつぶやいた。このちんちくりんの兄は、見かけより遙かに頼りになることをよく知っている。
「ん。ほな、ちょっくら行ってくるわい」
 亜栖郎(アスロンフォゥ)は、まるで買い物にでも行くかのように路央の側へ駆け寄っていった。  
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