通常1つの変数は1つのものしか入れることはできない。が、美坂の変数は2つ以上のものを入れることができる。これを配列という。たとえば
$gundam
ガンダム
Zガンダム
ガンダムZZ
νガンダム
マンダラガンダム
と辞書に記述すれば、変数$gundamに五種類のガンダムを定義することができる。
また配列変数をふくめた変数はあらかじめ辞書ファイルに定義しておくことができ、これを辞書変数という。辞書変数は基本的に内容を書き換えたすることができず(リードオンリー)、またif文などによる採用条件式がもてる。
配列変数、もしくは配列として機能している辞書変数は、「{$gundam}」といった記述をすれば定義された複数のなかからランダムでひとつを選び出して取り出される。上記の例で言えばどのガンダムの名前が出てくるかはゴーストマスタにはわからない。この性質を利用して、配列の中身をさくらスクリプトにすれば、ランダムトークのできあがりである。
ゴーストマスタがガンダムの種類を特定したい場合は「{$gundam[4]}」のように変数名の後ろに「[数値]」と記述すればいい。ただしあくまでも配列はゼロオリジンであり、最初は 0 から始まることに注意。上記の場合取り出されるガンダムはνガンダムではなく、マンダラガンダムである。
またこの指定する数値は別に純粋な数字でなくてもいい。数値の入った変数でもかまわない。美坂が処理を行った時、結果的にそこにセットさせるのが数値であればいい。つまり、
{$temp=4}
とした上で、
{$gundam[{$temp}]}
とした場合でも、マンダラガンダムが取り出される。